2003/07/12 : 別府-高城 グレートバリアフリー探検隊
reported by S_Kadowaki

グレートバリアフリー探険隊に「高城駅は電動車いすでは利用できないので、改善してほしい」とのメールが舞い込んだ。それを受けて高城駅のバリアフリー探険を行うらしい。
家の最寄り駅は高城駅、これは私も参加してみなくては。。。


無事に高城駅へ降り立つことができるのか???

 今回の探検の目的は「JR電車の体験乗車」と「JR高城駅のバリアフリー探険」別府駅・大分駅から電車に乗って高城駅にゆき、JR高城駅のバリアフリー体験・チェックをする。
前回JR電車の体験乗車を体験した私は、高城駅のバリアフリー度をチェックするべく高城駅で皆さんの到着を待つことにしました。
 電車が到着しました。高城駅では、電車の到着を待って駅員さんがスタンバイしてました。
さて、電車から駅に降りるには、このように後ろ向きに列車から降りなければいけません。列車との段差があるため降りるのに、苦労します。
別府駅、大分駅にはスロープが用意されていましたが、高城駅には置いてなくその段差を駅員さんの力でなんとか降ろしていただきました。これは、車椅子に乗っている方にはかなり恐いのではと思います
前回のぱんにゃのレポでスロープが登場してます。こちらをどうぞ。

車椅子用トイレチェック♪♪♪

 ワールドカップの際の最寄り駅ということで、新しくなった駅舎に車椅子トイレもできました。
さっそく、トイレチェックっです。
入口は少し狭いけれど。。。
中はまあまあかな???
 おむつ替えシートもありました。
お座りができるようになったら使える子供用のイスも併設されています。
乳児がいる私にはおむつ替えシートがあるトイレって絶対必要なのです。
また、新たな場所を発見できてよかった!!!
 あっ、今日は車椅子でのバアリアフリー探検隊でした。
実際に車椅子で使いやすいかをチェックです。
 手は、ちゃんと洗えるかな?
 洗面台が併設されていても、足が洗面台の下に入らず、手を洗えない場合が結構あるようです。
高城駅のトイレは、洗面台の下にも足がちゃんと入り、手を洗うのには、問題なさそうです。

高城駅から出るぞぉ!!!

菜の花と桜と原尻の滝 滝壺には虹が・・・。  高城駅に降り立ち、改札を出ると目の前には階段しかありません。もしかして、階段を駅員さんがかかえて運ぶのか???

階段横のフェンスが開くようになっており、どうやら線路を越えて外へ出るようです。
この線路を越える際に使うのが駅員さんの運んでいる2本の溝のある板です。
溝を切ってある幅が狭いため電動車椅子の車輪がうまくはまらなかったのが原因のようです。
駅員さんが2本の板を車椅子の車輪の幅にあうように調節中。
まずは、今回のメールをくださった女性からです。
橋へ車輪を乗せるのに、段差があるため駅員さんが持ち上げて介助者が押さないと難しい。。。
これだけしか溝の幅がないので電動車椅子の車輪だとはみ出します。

 駅員さんと介助者二人がかりで溝からタイヤが落ちないよう注意しながら渡ります。

短い距離ですが、結構時間がかかります。

ようやく、線路の向こうへ。
これは、二人がかりでないと線路を越えることは難しいです。

 次は、Jinさんの番です。

乗っている車椅子によって、車輪の幅が違うため、木製の橋をこのように微調整してます。
Jinさんの車椅子だと前輪後輪とも溝にタイヤが入るので、駅員さん一人でもなんとか橋を渡れそうです。
  
 でも、橋を渡す間かなりの力がいりそうです。

橋の前後がスロープになっていれば、
車椅子を乗せるのも楽だし、
橋の幅が広ければそんなに注意しなくてもいいのでは
???

どうして、このような橋を渡す格好となったのか不思議です。

この木製のスロープについてJinさんが詳しい解説をしてくださっていたいます。
Jinさんのページはこちらからどうぞ。
最後は、やじんさんの番です。
電動車椅子だと後輪が溝からはみだして駅員さん一人では渡すことができないことがわかりました。
やじんさんが線路を渡り終わると次の列車がホームへと入ってくるところでした。急いで橋を片づけます。
結構、命がけの作業です。^^;
「今のうちだったら、渡れますから渡ってください」と遮断機のカンカンカンと音が鳴る中、足早に線路の向こうへ。

高城駅には駅員さんが一人しかいないため3人の車椅子を渡し終えるのにはかなりの時間がかかりました。
ようやく、高城駅を出た私たちは雨のため、西大分の「かんたんサーカス」での食事を諦め、ジャスコでお昼となったのでした。

まとめ

今回、私が普段利用する高城駅のバアリアフリー度がどれくらいないなのか非常に気になって参加してみました。

階段の前に車椅子用のインターホンがあるのは知っていましたが、利用している方を今まで見ることがなかったのも気になっていました。

インターホンで駅員さんを呼んで、線路を渡していただくのかな?と思っていましたが、
線路を渡す際のスロープが2本の狭い木製の橋では電動車椅子に対応できないことがわかりました。また、スロープではなく、踏切にすれば問題は解決できるっと言う声もありました。
踏切だと本当に簡単に渡ることができるなと思います。

スロープをもっといろいろな車椅子に対応できるものにするだけでも、ずいぶん違ってくるのではと思いました。
また、列車を降りる際のスロープも駅に常設していただきたいと感じました。

高城駅には駅員さんが一人しかいないため、すべての作業を中断して、付ききりで介助しなければならず、まだまだ駅員さんへの負担が大きいのが実状なのだと改めて感じました。
せっかく作ったバリアフリートイレも利用する人がいなければ意味がありません。高城駅を形だけのバリアフリー駅にしないためにも今日のようなバリアフリー探険をどんどんやっていくことがとても大切だと感じました。
そして、担当してくださった駅員さんの対応はとてもよかったので、安心しました。担当の方がどれだけ思いやりを持っているかでバアリアフリー度って変わってくると思うんです。
バリアフリーって、最後はやっぱり他者をどれだけ思いやれるかどうかだと思うのです。
って、まとめになってないですね(笑)
おーいたより